#ダイニング・メッセージ

大阪や佐賀に現れるかにかまって人のブログ。デュエマとか。

【デュエマ】2021年の今、シリンダミラダンテがアツい!【徹底解説】※最終更新 21/08/24

f:id:kanikama28:20210428200840p:plain

サムネ用

かにかま(@Rev_kanikama8)と申します。

今回の記事ではシリンダミラダンテというデッキについての自論と、サンプルレシピを用意し採用したカードやその他の強力なカードについて書きます。アドバンスレギュレーションにも対応できるように、基本的には超次元ゾーンやGRゾーンのカードも含めて記載していきます。私含みファンの多いこのカードを使ってデュエマを楽しみたい、勝ちたいという方の一助となれば幸いです。

あと2か月もしないうちにシリンダが6歳になるらしいですよ(???)。

※上記は記事執筆時点の文章から修正を行っていません。最終更新日の21/08/24ではシリンダの登場から6年が経過しています。

最終更新日 21/08/24
ヘームル・エンジオン、ミラダンテSF、タン・ぺペン、完璧問題オーパーツ、「敬虔なる警官」などに関して追記

革命龍程式 シリンダについて知ろう

まず革命龍程式 シリンダとはどんなカードかを知る必要があります。

f:id:kanikama28:20210414183615p:plain

水文明コスト5、進化クリーチャーのコマンド・ドラゴン、おまけにドロー効果付きと侵略、革命チェンジの中継ぎとしてうってつけのテキストをしています。実際、革命編限定戦の水単侵略、アダムスキーではコマンド兼革命2を活かした防御札として活躍しました。ミラダンテⅫリリース以後は奪取シリーズの軽減から早期にシリンダ→ミラダンテⅫと繋ぐアーキタイプ、”シリンダミラダンテ”が確立されました。早期にミラダンテⅫを着地させることが出来る上に、禁断機関 VV-8と併用することにより2ターンにわたってミラダンテⅫの召喚ロックをかけるという動きも出来る強力なデッキでした。

2017年に”怒流牙佐助の超人”を獲得すると、ミラダンテⅫにチェンジできる”斬隠蒼頭龍バイケン”とのカウンターギミックが注目されました。バトルゾーンから消えると効果が消える奪取シリーズを排し、マナ加速でシリンダの展開を早めつつバイケンカウンターからも革命チェンジが狙える自然文明型も構成されるなど構築も発展し続けました。

しかし、2019年3月をもってミラダンテⅫは殿堂入りとなり、このデッキも弱体化を余儀なくされました。基盤こそ被害を受けていないものの、フィニッシュ力が大幅に落ちました。また、中継ぎコマンドと言う面もクロニクルで登場したアーキタイプ”デッドダムド”にとっては特に必要とされず、ドロー効果はよりデッキ構築を縛ることなく使用できる”天啓-CX20”が登場するなどこのカード独自の強みが薄れ、全体的に冬の時代でした。

時は2020年、このデッキの構築を大きく広げられるカード達が世に放たれました。まずはこのカード。

f:id:kanikama28:20200731184404p:plain

軽減により横並びを促進する上に、選ばれないという非常に強力なクリーチャーです。以前はドルマゲドンが入ったデッキに対して出したマイパッドが1111以下で破壊されてテンポを崩されるというような盤面も多くありましたが、このカードは除去されません。盤面に残りやすい軽減は非常にありがたいカードです。

続いてこちら。

f:id:kanikama28:20200731185900p:plain

青緑型でメジャーだったデュエマボーイ・ダイキのような働きを見せてくれるカードです。手札からマナを追加するためDG~裁キノ刻~などの一部のメタクリーチャーを避けたり、展開したい時に手札から単色を埋めることで確実に展開を行うことが出来ます。

メタクリーチャーも追加されています。

f:id:kanikama28:20210428221106p:plain

バトルゾーンに出ること自体を咎める能力を持ち、ミラダンテ12による早期展開のロックを補うことが出来る優秀なカードです。バウンス能力も持っているため、余裕があれば一度使った革命チェンジ先を手札に戻して再利用したり、先に大型クリーチャーを出されて盾を削られても、一度盤面から離してメタ効果で展開を咎めつつシリンダの革命2と合わせて切り返しを狙うことが出来ます。

また、自然文明型以外のアプローチを可能にしたのがこのカード。

f:id:kanikama28:20210428220712p:plain

コスト4でシリンダをそのまま手札からバトルゾーンに送り出せるカードです。光と火を構築に採用しなければいけないという縛りはありますが、4マナでシリンダを送り出せる点は優秀であり、必ずしも軽減持ちを採用する必要はなくなりました。軽減を排し、代わりに優秀な水文明のメタクリーチャーを多く採用するという構築も考えられます。

極めつけに、シリンダから革命チェンジ出来るクリーチャーも追加されました。

f:id:kanikama28:20210331233337p:plain

f:id:kanikama28:20210428201559p:plain

レッドギラゾーンは並べたクリーチャーをアンタップすることが可能であり、フィニッシャーとして申し分ないスペックを持ちます。

サイバーエクスはパワー7000とやや非力ですが、効果によってクリーチャーを破壊することが出来るので水文明に不足しがちな除去を補うことが出来ます。

どちらもバトルゾーンに出た時の効果が強力なのはもちろん、スピードアタッカーを持つことから革命チェンジ元にもなることが出来ます。

このように、革命龍程式 シリンダは水面下で密かに強化され続けていたのです。現行の王来篇では進化クリーチャーを出すことを推奨する能力「シンカパワー」も登場し、より一層構築の幅が広がるのではないでしょうか。

 

現代シリンダダンテはどうあるべきか?

シリンダを革命チェンジするためには、なるべく序盤に水文明クリーチャーを大量展開してフルにドロー効果を活用して革命チェンジを引き込む必要があります。1回の革命チェンジからゲームを終わらせることが出来れば理想的ですね。並べたクリーチャー分の打点を増量できるレッドギラゾーンがうってつけのフィニッシャーであることが分かります。オニカマスやキユリなど選ばれないクリーチャーをアンタップさせられる点が特に強力です。

フィニッシュに使うカードはコストを払って手札から召喚するシリンダと手札から踏み倒す革命チェンジ持ちの2枚で完結しており、近年増加傾向にある手札以外からのカード使用を妨害するクリーチャーの妨害を受けづらい点が評価できるポイントです。

中核を担うカードのコストが5である点、並べたクリーチャーをそのままフィニッシュに転用できる点、低コストクリーチャーを多く採用する点では”赤白ヴァイカー”に通ずるところがあるのではないでしょうか。

前置きが長くなりましたが、以上を踏まえ、採用カードを考えます。

 

 確定枠

革命龍程式 シリンダ×4

コンセプト。メイン効果は水文明クリーチャー×1枚のドロー。これにより進化で失うアドバンテージはすぐに取り返すことが出来ます。

もう一つの効果が革命2。次の自分のターンの開始時まで、シリンダ召喚時点でバトルゾーンにいる全ての相手クリーチャーの攻撃、ブロックを停止することが出来ます。能動的に使う効果ではありませんが、この効果の存在のおかげで相手のプレイを狂わせることもあります。刻むことに対してのプレッシャーを与えることが出来るのです。

進化元と一緒に召喚することで、事実上のSAとして扱える点も強力です。コスト2、3のクリーチャーがシャッフの効果で攻撃出来なくなっても、進化させてコスト5にすることで効果適用外にするプレイングも覚えておきましょう。

 

時の法皇 ミラダンテⅫ×1

f:id:kanikama28:20210611022453p:plain

殿堂入りに指定されているため1。相手の場にこのカードの再利用を困難にするミクセルやツネキンなどがない限りは惜しみなく使いましょう。このデッキは(革命チェンジ以外の)高コストカードによる対応力を犠牲にして速さに重きが置かれるデッキであり、相手が使用する後半に活躍する高いカードパワーを持ったクリーチャー(例:最終龍覇 グレンモルト)に対応することが困難です。

そこで、このカードのファイナル革命でそれらをそもそも使用させず自分からゲームを掴みに行きます。ミラダンテでTブレイクを入れておけば相手の盾も2枚まで減りトリガーを踏む確率も低くなるので、次のターンの攻撃で勝ちやすくなります。積極的に使っていきましょう。

 

生命と轟破と轟破の決断×1(以下ネイチャー)

f:id:kanikama28:20210611022525p:plain

こちらも殿堂に指定されているため1。シリンダをマナから出したり、並んだクリーチャーに擬似マッハファイターを与えて洗脳センノー・奇石ミクセル・異端流しオニカマスなどの革命チェンジを阻害するクリーチャーを破壊するなど細かな動きをサポートしてくれます。また、盤面にいる革命チェンジ持ちにマッハファイターを付与すれば、別のクリーチャーとの革命チェンジで手札に戻した後に横の革命チェンジ対応クリーチャーから再び革命チェンジによる能力を使うことも可能です。

革命2発動下でマナからシリンダを引っ張り出して革命チェンジで手札に戻し、次の相手ターンの安全を確保した上で、次の自分のターン以降も継続して革命2を発動させることでゲームを有利に進められることもあるため、次のターンのことを鑑みない過剰な踏み倒しは控えましょう。

 

異端流し オニカマス×4

f:id:kanikama28:20210611022544p:plain

踏み倒しを大きく牽制出来るのは勿論、選ばれないことがとても強力で、シリンダの進化元としての場持ちのよさ、レッドギラゾーンで起こすアタッカーとしての信頼度の高さを加味して低コストメタクリーチャーとして最も優先されるべきカードです。軽減を活用するこのデッキにおいては、軽減クリーチャー1体と合わせて1マナで出せる「水単色のコスト2」という点も特に重要です。

 

奇天烈 シャッフ×3

f:id:kanikama28:20210611022606p:plain

レッドギラゾーンに革命チェンジ可能なカードの1枚です。また、このデッキで数少ない相手の呪文に干渉できるカードであり、相手の主軸になるカード(ドラゴンズ・サインや超次元呪文など)を止めるだけでなく、詰めで受け呪文を止めるなど八面六臂の活躍を見せてくれるカードです。3ターン目に軽減から繋がる4コストで、ゲーム中絡めたいタイミングも多く、最低でもこの枚数は必要です。

 

轟く革命 レッドギラゾーン×3

シリンダ、同名カード、ミラダンテといったコマンド・ドラゴンだけではなくシャッフからも革命チェンジ出来るアタッカー。シリンダのドローのために並べたクリーチャーをアンタップすることでそのままフィニッシュに向かうことが出来る、効率の良いフィニッシャーです。攻撃出来るクリーチャー×3体(内1体コマンド)でジャスキルを組むことが出来るカードで、軽減やマナ加速を絡めれば4ターンキルも視野に入ります。

自然文明を持つためネイチャーを手札から撃つ選択肢が出来る(=マナからシリンダを出す時に、マナを減らしすぎない)こと、召喚しても十分に強力なクリーチャーであることから、私の中ではこのカードを採用しないという選択肢はありえないと考えています。

 

型を問わず採用候補に挙がるカード

自然文明型とエヴォ型で大きく採用カードが変わる都合上、水文明単色カードをメインに紹介します。また、極端な話をしてしまえば低コストで強力な水文明クリーチャーは全部採用圏内と言っても過言ではないので、特に突出した一部に絞ります。

 

2コスト単色水クリーチャー

軽減を採用する際に、1マナで召喚出来る点が優秀です。序盤の横並びに役立つだけではなく、このクリーチャーを進化元にしてシリンダを6コストで召喚することが可能になります。革命チェンジでシリンダを戻せば毎ターンその動きが出来ます。

 

一撃奪取 マイパッド

f:id:kanikama28:20210611022718p:plain

 1コストで出せる軽減クリーチャーです。キユリと違って自然文明を要求しない点が強力です。自然文明が1枚しかない場合でもコモリと同一ターンに並べやすくなっています。

パワー1000なので特に場持ちが悪く、コストが軽いカードが多ければ多いほど軽減はカードパワーが落ちるのでキユリが引けない場合に数枚挿すカードと考えましょう。

 

ワナビーワラビー

f:id:kanikama28:20210611022955p:plain

GRクリーチャーやSTARSCREAMなどの低コストサイキック・クリーチャーを使用する相手に強く出られます。流石にオニカマスほどの場持ちはないものの、刺さるデッキに対しては徹底的に刺さる強力メタクリーチャーです。周りの環境に合わせて採用しましょう。

 

隠れ潜む者 シードラ

新能力「ジャストダイバー」によって出た次のターンをほぼ確実に生き残り、シリンダによるドローを確実にしてくれます。また、攻撃時に2枚デッキを掘れるので、シリンダで革命チェンジ先を引いていなくても引きに行くことができます。

 

タン・ぺペン

自身も「ジャストダイバー」で場残りがよく、さらにシンカパワーでシリンダにも「ジャストダイバー」を付与できます。レッドギラゾーンによる打点形成の弱点である「革命チェンジ前に発生するシリンダの除去」の可能性を大きく減らせるのが強力です。

 

アクア・エヴォリューター

シリンダなどの進化クリーチャーのコストを1下げることが出来ます。キユリなどの軽減と併用することで1マナエヴォリューター+4マナシリンダと合計5マナでシリンダを召喚出来るようになります。エヴォリューター進化元のシリンダを手札に戻すことにより、(軽減がいる限り)毎ターン5マナでシリンダを召喚して継続的なアドバンテージ獲得が出来ます。

キユリ→コモリ召喚→軽減をエヴォリューターに捧げ、残りの4マナでシリンダを召喚するといった動きも可能になります。コモリを2マナで召喚出来るため3ターン目のマナチャージは多色でも可能ですし、コモリ自身の効果でいらない多色を置くことで動きながら多色を処理しやすいこともあり、実用的なムーブと言えます。

当たり前ですがシリンダを引けていない際は完全に効果が腐るので、枚数はよく相談しましょう。

 

その他展開補助ギミック

GR持ち召喚クリーチャー

オケ狭間 寛兵衛、ガンナ・ホバーチェ

3コストで2体クリーチャーを並べることが出来るカードです。彼ら自身は攻撃することが出来ませんが、シリンダに進化することでそれを補うことが出来ます。ブロッカーを持つため、相手のオニカマスやミクセルの攻撃を牽制出来るのも魅力的です。

何より特筆すべきはこのカード1枚から2体のクリーチャーを展開出来る点で、2ターン目に軽減を召喚した場合は多色カードをマナに埋めながら盤面を2体増やすことが出来ます。

しかし、GRクリーチャーに対して強烈なメタを貼っているカードも多く、何も仕事を出来ないケースも少なくありません。

 

 ヘームル・エンジオン

自分の場のクリーチャーを1体バウンスするとGR召喚が出来るカードです。2ターン目に軽減→3ターン目に1マナでこのクリーチャーを召喚し軽減持ちをバウンス&余ったマナで軽減持ちを再召喚することにより3ターン目に3体のクリーチャーを揃えつつ軽減を維持しシリンダに繋げます。

クリーチャーを戻す効果は必ずしもデメリットばかりではなく、先述の通りコストが軽いクリーチャーが多いこのデッキでは戻したクリーチャーの再展開も難しくありませんし、攻撃を介さずに革命チェンジ先をバウンス出来るということでもあります。

1コストで召喚出来る点が強力なのは先述の通り。

低コストクリーチャーを積んでこそ効果が発揮されるカードなので、余った枠で大量展開を狙いたい方におススメです。アルカディアス・モモキングを避けたい方にも。

水単色ムゲンクライム持ちクリーチャー

2ターン目軽減召喚→3ターン目にマナをアンタップイン、1マナで水文明単色召喚or2マナで加速クリーチャー召喚と動いた時に余るマナで使用することが出来ます。墓地からの召喚が可能であり、若干のハンデス耐性をつけられるのも魅力的です。しかしクリーチャーをタップしてしまう点から殴り返しを喰らう危険性も高まります。また、コストも高く”奇石 ミクセル”の効果を受けやすい点はムゲンクライム共通の弱点と言えます。

 

罪無 ウォダラ垓

シリンダ以外でのドローソースは貴重で、リソース枯渇を補うことが出来ます。一方で踏み倒しを抜きにして純粋なドローソースとして見るとややコストが重く、5コストが増えることによってシリンダが7777777で場から離れやすくなるのは無視できないデメリットです。

 

罪無 ドロキオ垓

トリガーを持つことから、受け札としてもカウント出来ます。

また、ブロック及び選択が可能であれば正義星帝<鬼羅.Star>による連続攻撃を止められる受け札でもあります。

 

ギャラクシールドギミック

「策略のエメラル」+ギャラクシールド

タイク・タイソンズなどを止められる「流氷の大楯」、ドローソースとして活用できる「蒼刀の輝将」、狙ったカードを手に入れやすい「驚愕の鉄人」、受け札として後述する「大空の青波」などがおすすめです。なお、ギャラクシールド持ちの少々コストが高いことからミクセルで止まりやすいこと、クリーチャーがバトルゾーンに出る回数が増えてDGパルテノンやリツイーギョのロックにかかりやすいこと、手札以外からのカード使用メタに引っかかる点には注意しましょう。

 

「敬虔なる警官」

ギャラクシールド2で盾に置くと、相手の2コスト以下のクリーチャーを1体手札に戻しつつ次のターンの2コスト以下の召喚を防ぎます。ミクセルや赤い稲妻テスタ・ロッサなどをバウンスすることが出来るため、メタクリーチャーが盤面にいない状態でシリンダを召喚して革命チェンジに繋ぐことが可能です。自身がシリンダに進化して革命チェンジで戻すことで再度能力を発動することが出来るため、相手が革命チェンジの追撃を防ぎに来ても1枚なら対処が可能になります。

注意点としては「盾に置くコストをキユリで軽減できない」という点でしょうか。必ず2コスト払いましょう。

 

受け札

終末の時計 ザ・クロック

水文明ビートダウン定番の受け札。キリフダッシュ、BUNBUNヴァイカーのGR召喚などの効果を発動させずにターンを得られるこのカードは、シリンダの革命2による延命を確実に行うことが出来る点が特に強力です。

 

全員集合!アクア・三兄弟/超次元ジェイシーエイ・ホール

上は範囲拡大版オニカマス、下の呪文は盤面に応じたサイキック・クリーチャーを呼び出すことが出来ます。メタクリーチャー枠、トリガー枠を兼ねてくれる点が優秀です。時空のスター・G・ホーガンや激浪のリュウセイ・スプラッシュなど外部ゾーンを使用することが出来る対応力も魅力的です。反面尖った強みはなく、どっちつかずな印象は拭えません。

 

「青空の大波」

ギャラクシールド4を持つバウンス持ちトリガーです。ギャラクシールドとトリガーのおかげでほぼ確実に除去を行うことが可能で、革命チェンジ前の露払いに最適です。バウンスは強制なので、革命2に入れておきたいクリーチャーをバウンスしてしまう可能性がある点に注意しましょう。

 

 

Dの牢閣 メメント守神宮

クリーチャーを展開するカードではありませんが、非常に得られる恩恵が多いので記載。

小型が多く並ぶデッキなのでブロッカーを多く並べて防御を固くすることが出来る上に、Dスイッチで相手のクリーチャーを全てタップすることで事実上のエクストラターンを得ます。一度攻め込まれてもシリンダの革命2による防御と合わせて生き残りやすくなります。

D2フィールドということもあり、致命的弱点である希望のジョー星を剥がすことが出来る実用的なカードである点も評価点です。

 

追加の革命チェンジ持ち

実は、レッドギラゾーンのアンタップ効果もミラダンテの召喚ロックもファイナル革命による縛りがあるため、同じターンに使用することが出来ません。そのため、革命チェンジ持ちがこの2種だけである場合、先述のネイチャーからの革命チェンジ持ちを革命チェンジで帰還させるプレイを取ろうとしても、望まないタイミングでファイナル革命を消費することが想定されます。それらを解決できるのがファイナル革命を消費しない選択肢を取ることが出来る革命チェンジクリーチャーです。

 

ボルシャック・サイバーエクス

盤面処理を行うことが出来る革命チェンジです。邪魔なクリーチャーをピンポイントでバウンスしたり、踏み倒しを妨げるオニカマスを比較的楽に処理出来る点が光ります。

火文明マナが必要ではありますが、普通に召喚するのも強力で、2ターン目と3ターン目の両方で軽減持ちの召喚やマナ加速を行えた場合、4ターン目に出すことも可能になります。早期に出せるシリンダ以外のSA革命チェンジ元としても使用可能なイケメンです。

 

天革の騎皇士 ミラクルスター

ブレイクした相手の盾から呪文を使える革命チェンジ先です。近年はツインパクトの流行や5cコントロールの隆盛もあり、効果発動の機会が増えています。

召喚してもすぐに仕事をしない分、個人的な評価はサイバーエクスほど高くありませんが、相手依存とはいえワンチャンを作れる点は他のフィニッシャーにないポイントです。アドバンスで使用する際には、超次元ゾーンとGRゾーンの用意を忘れずに。DeckMaker、Twitterなどでのパブリックサーチから得た経験ですが、シリンダミラダンテ=このカードという認識が強いようで、シリンダミラダンテを使われる側も恐らく意識することでしょう。ミラクルスター、超次元やGRを呼び出すカードのいずれも入っていなくても超次元やGRを用意することで、ミラクルスターや外部ゾーンをブラフとして使用することが出来ます。

 

大音卿 カラフルベル

自分のクリーチャーに破壊耐性をつけられる革命チェンジ先です。詰めのタイミングで使えると強力で、ボルシャック・ドギラゴンや百鬼の邪王門などのバトルをすり抜けてダイレクトアタックを決められます。

しかし、8コストと重い割にゲームを決めるほどのパワーはありません。最後の詰めの堅実さを求める方は採用してみてください。

 

未来の法皇 ミラダンテSF

シリンダから革命チェンジ出来るTブレイカーです。ファイナル革命はドローと呪文詠唱と単体で機能しないのが悩ましいところで、呪文のために枠を割かなければいけないのが懸念です。40枚という限られたデッキ枚数にシリンダのための小型クリーチャー・このカード・受け札に加えて撃つ呪文の枠を確保するのは容易ではありません。

また、Tブレイクは必ずしもメリットばかりではなく、勝太&カツキングの革命2を誘発する可能性が高くなります。打点計算がズレたり、とどめを刺しきれずにカツキングから百族の長プチョヘンザによるカウンターを喰らう可能性も否定できません。

「ファイナル革命の使用が任意である」という点に着目すると面白い働きを見せてくれます。レッドギラゾーンにファイナル革命を譲ることが出来るため、水ドラゴンからミラダンテSFでTブレイク(ファイナル革命は使用しない)→コマンド攻撃時レッドギラゾーン革命チェンジ、ファイナル革命を使用しミラダンテSFをアンタップしてWブレイク→レッドギラゾーンの効果でブロックされないSAになったミラダンテSFでダイレクトアタックというフィニッシュルートが存在します。ボルシャック・ドギラゴンのパワーを上回る12500というパワーを活かせる使用法でもありますね。

 

完璧問題 オーパーツ

8コストの革命チェンジドラゴンで、2ドローに加えて相手依存ではありますが相手の手札かバトルゾーンのカードをデッキに送り込みます。 獲得できるアドバンテージ量は多く、水文明に欠けやすいバウンス以外の除去を持つポイントは評価できます。

しかし、闇文明を持つ多色であるのが難点と言えます。闇文明はキユリにもエヴォ・ルピアにも寄与出来ず、自然文明のレッドギラゾーンや光文明のミラダンテSF以上にタップインであるデメリットが重くのしかかります。

自然文明型

f:id:kanikama28:20210428202045j:plain

サンプルレシピ

コンセプト・解説

自然文明の優秀な軽減とマナ加速を活かし、低コストながらも場持ちのいいクリーチャーを並べてシリンダを召喚、革命チェンジに繋ぎレッドギラゾーンから一気にフィニッシュを狙う。

コモリの効果でマナを増やしやすいことから踏み倒しメタへの耐性が少し高く、革命チェンジ先の召喚も狙える。今回は火文明を持つレッドギラゾーンを少しでも召喚しやすくするため、追加の革命チェンジ先としてはボルシャック・サイバーエクスを選択した。

採用カード

珊瑚妖精キユリ

最初に召喚するクリーチャーのコストを1少なくしてくれます。文明指定がないので、他の軽減と違い希望のジョー星を出されても機能します。(もっとも、出されたらそもそもデッキ自体が致命傷ですが)

選ばれないのが何より強力で、レッドギラゾーンで起こして安全にフィニッシュを決めることが出来ます。自然文明型の軽減枠は、このカードから優先して採用しましょう。

 

葉鳴妖精ハキリ

盤面展開力が大きく向上し、3ターン目にクリーチャーを3体用意しやすくなります。場持ちの良さ、攻撃時に強力な能力を使用できるという点からレッドギラゾーンとの噛み合いが特によいです。手札消費が荒いのは難点ですが、シリンダのドローやコモリのバズレンダで補うことが出来ます。

また、シリンダの”進化クリーチャー”という特性を生かし、召喚したクリーチャーをハキリの効果でそのまま進化させてスピードアタッカーのように扱うというテクニカルな動きが可能になります。

自然文明単色であることからシリンダのドローには寄与出来ない一方、キユリやコモリを出すためのアンタップインする自然マナとしての役割も持つことが出来ます。

 

眼鏡妖精コモリ

3マナで召喚すると1ドロー+手札からのマナ加速、バズレンダ(コスト2)ごとに1ドローを追加できる初動カードです。完全に初動を軽減に依存してしまうことのデメリットの一つとして、ミクセルなどコスト参照の踏み倒しメタに対しての脆さが挙げられます。なるべく早期に出さなければいけない革命チェンジ先を着地させるのにもたついてしまっては、フィニッシュが大きく遅れることになります。そこでこのカード。マナを増やし、コスト参照メタを乗り越えましょう。

基本的には序盤は横並びが優先される上に、中盤以降は召喚したコモリをそのままシリンダに進化させて革命チェンジと合わせて継続的なアドバンテージを獲得する動きが強力であるためバズレンダの使用頻度は高くありません。

☆同文明同コストのマナ加速という役割を持つ類似カードであるデュエマボーイ・ダイキに対する優位性

・手札からマナを置く

→不確定性を排除しやすく、同一ターンの多面展開を安定させたり、(手札にあれば)火マナや自然マナを確実に供給しマナ基盤を整えるなどゲームプランを確定させやすい

・パワー2000

→オニカマスやミクセルに睨みを利かせられる

 ・バズレンダによるドロー加速

→先述の通り使用頻度は高くないが、ドローをするという「選択肢がある」ということが強力。シリンダがない場合など

 

ツネキン☆ゲームス

”龍装”チュリスや”必駆”蛮触礼亞などの踏み倒しを大きく抑えることが出来るメタクリーチャーです。ミラダンテでは抑えきれない範囲のクリーチャーを咎めることが出来る上に、バウンスもあるため先に動かれても対処することが可能です。

また、バウンスは自分のクリーチャーを対象にすることも出来るため、ミラダンテを手札に戻して使いまわしたり、コモリなどを戻して再度展開を行うことも可能です。

 

その他採用候補カード

スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘

自然文明と水文明を兼ね備え、マナ基盤となるトリガーです。トリガーとして使用できれば盤面を2体増やしてシリンダに繋ぐことが出来るなど、こと盤面展開においては他のクリーチャーを圧倒します。ブロッカーで打点計算をずらすことが出来るのもメリットです。

今回は多種多様なメタカードに引っ掛かることから採用を見送りましたが、強力なカードであることに間違いはありません。

 

機生幻獣ケラパッド

5枚目以降の軽減として使用できます。パワーが3000あるのが他にはない特徴で、パワー低下に対しての耐性がほんの少し高いです。基本的にはパワー1000よりも選ばれないことのメリットが大きいため、キユリの5枚目以降という解釈でOKです。

今回はブーストでミクセルを避けたり、手持ち無沙汰な時に火文明をマナに置くタイミングを作ることが出来るコモリに枠を譲り不採用にしています。

 

フェアリー・ギフト

シリンダが3マナで召喚できるようになります。希望のジョー星が入っているデッキに対してシリンダと革命チェンジを使って先に盾を攻撃してアドバンテージを取ったり、シャッフなどの早期に送り出さなければいけないカードを相手より一足先に使うことが出来ます。

しかし、コストが軽いカードも多く、このカードの恩恵を受けられるカードが少ないため採用しないという選択肢もあると考え今回は採用していません。もともとこのカードを使いたい希望のジョー星が入っているデッキに対して不利というのもあります。(例:ギャラクシールド、ドロマーオーラ)

 

禁断機関 VV-8

2016年に流行した水光型でよく採用されていたもう1体のフィニッシャーですが、今回は不採用にしています。現在は環境が高速化しており、このカードを置くだけのターンがどうしても弱いという結論に至りました。アナカラーデッドダムドほど一回の攻撃で封印が剥がれるわけでも除去性能があるわけでもなく、このカードを着地させるまでの露払いも出来ない上に着地させてからの禁断起動のラグも目につきます。

それでもエクストラターンによって攻撃の回数を増やすことが出来る上にコントロールデッキに対して着地を成功させれば強力であることに間違いはありません。周りの環境に応じて採用しましょう。

 

SSS級天災 デッドダムド

自然と水の両文明を持ちマナ基盤を兼ね、打点増強や除去を行える点は強力です。カード単体で見て強力なのは間違いありませんが、大型クリーチャーであるにもかかわらず召喚が絶望的である上に(枠の都合上、4枚採用は厳しい)、シリンダのチェンジによる継続的なアドバンテージ獲得が出来ない為不採用です。

ギミック

怒流牙 佐助の超人&斬隠蒼頭龍バイケン

セット採用が多いので合わせて。相手ターンに動けるのが強力で、相手ターンに邪魔なクリーチャーをどかして安全を確保しながら、自身は革命チェンジ元のドラゴンを用意できる点は他にないポイントです。能動的に使用できる受けカードという点が強力。反面、ニンジャ・ストライク5というやや重めなコストとバイケン自体の単体性能は心もとないことがデメリットとなります。

 

WAVE ALL ウェイボール+超GR・チャージャー

レッドギラゾーンのジャスキルルートの組み方として紹介。2ターン目ウェイボール→3ターン目超GR・チャージャーと動くことで、3ターン目に3体のクリーチャーを用意しながら4マナを用意することが出来るため、次のターンにウェイボール(攻撃出来ない)にシリンダを重ねてやればコマンドを含んだ3体の攻撃可能クリーチャーを供給することが出来ます。オレちんレンジやシェイク・シャークなど質の高いクリーチャーを使える点、シリンダで枯渇しがちな自然単色マナである点も見逃せません。

一方で、ウェイボールも超GR・チャージャーも4枚ずつしか採用できない為、いつも上手くいくとは限りません。また、超GR・チャージャーは必ず3マナ使用しなければいけないのにキユリの「1体目」カウントを潰してしまう点には注意。やや異質なギミックなので、水+自然型でもキユリを使用したタイプとはまた別のデッキタイプと考えるのがよいかもしれません。

 

エヴォ型

f:id:kanikama28:20210428215358j:plain

サンプルレシピ

コンセプト・解説

水文明の優秀なメタクリーチャーを並べ、4ターン目のエヴォ・ルピアから直接シリンダを送り出して革命チェンジに繋ぐ。

進化元ごとバトルゾーンに出ることからシリンダがシャッフによる攻撃ロックやデッドダムドの除去に引っ掛からないのが特長。

エヴォから繋ぐ革命チェンジ元としてのシリンダの優位性は、コマンドを持つことから4枚使用できるレッドギラゾーンをフィニッシャーに据えられること、自身もWブレイカーと最低限の攻撃力を持つこと、革命2による防御性能である。

水文明以外に光文明、火文明を持つエヴォ・ルピアを採用する都合上、マナゾーンに文明を揃えられるように革命チェンジ先の追加としてミラクルスターを、アンタップインマナとして置けるように少ないながらもミクセルとソウルピアレイジという複数の役割を持てる優秀なツインパクトを採用した。

 

採用カード

奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ

オニカマスでは咎められない”龍装”チュリスを止められる点、ミラダンテⅫから唱えられる呪文ストップカードである点が魅力的です。先述のとおり、光文明単色である点も評価点です。シリンダというデッキにおいて水文明以外のカードを採用するのはややリスキーであり、火文明単色マナも確保しなければエヴォ・ルピアを召喚出来ない場面も想定されるため2枚の採用に抑えています。

 

その子供、可憐につき

エヴォ・ルピアと同じ文明を持つ強力なメタクリーチャーです。デッドダムドのザ・ヴェルデなどの牽制として大きく役に立つだけではなく、進化できなかったエヴォ・ルピアやシャッフなどをSAにしてくれる点も魅力的です。マナ基盤としても優秀で、4枚採用がベター。

 

エヴォ・ルピア

直接シリンダを出すことが出来る4マナクリーチャーです。とても強力な効果ですが、3色マナを用意しなければいけないのがやはり難しいところで、やや構築が歪んでしまいます。今回はマナゾーンに文明を揃えるべく1ターン目と3ターン目に多色を置くことが出来るように、2マナ単色カードを多く採用するという歪め方を取りました。

 

鳳翔竜機ソウルピアレイジ/高貴なる魂炎

火文明マナの嵩増し用とエヴォ・ルピアから繋がる進化クリーチャーの追加として採用しました。

スマッシュ・バーストがとても優秀で、バトルゾーンにいるだけでにらみを利かせることが出来ますが、このデッキの革命チェンジ先の誰にもなれない点に注意。

 

その他採用候補カード

海郷翔天マイギア 虹彩奪取 アクロパッド

軽減クリーチャーであり、エヴォ・ルピア無しでもシリンダを4ターン目に出すことが出来ます。しかし、(選ばれないキユリを除いて)軽減クリーチャーはあまりカードパワーが高くなく、枠を圧縮してしまいます。また、このカードを使用する場合殆どの場合は1ターン目に多色をマナに置かなければいけませんが、この軽減と噛み合わない多色を埋めるパターンがネックになると考えました(例:アクロパッドを出したいのに、手札にある多色はレッドギラゾーンのみ)。そこで、今回は2コストクリーチャーを単色のみにするアプローチで構築し、不採用にしています。

 

奇石 ベイブレンラ/スーパー・エターナル・スパーク

希望のジョー星へのメタカード兼受け札です。また、希少な光単色マナであり、ミラダンテⅫから撃てる呪文でもあります。今回は、4ターン目はエヴォ・ルピアかシャッフを出すターンだと考えたため不採用です。

 

終わりに

ご覧いただきありがとうございました。この記事でシリンダミラダンテの魅力が伝われば幸いです。

選ばれない軽減持ちや踏み倒しメタなど水文明クリーチャーの層が格段に厚くなり、ミラダンテⅫを4枚投入出来たころですら成し得なかった4ターンキルルートも確立するなど、全盛期よりも強力な点も多くあります。

また、デッキ外部への依存度が低い点からオリジナルレギュレーションでも影響が少ないデッキタイプとなっていますので、是非一度組んでみてはいかがでしょうか。今後水文明の優秀な低コストクリーチャーが出る度に強化されるシリンダからますます目が離せませんね。

最後に宣伝ですが、私が運営するDMYouTubeチャンネル「かにかまDM研究所」では幾度か革命龍程式 シリンダをメインに扱った動画を上げております。興味が出た方はこちらも是非ご覧ください。

www.youtube.com

それでは、また次の記事でお会いしましょう!よいデュエマライフを!お相手はかにかまでした。