#ダイニング・メッセージ

大阪や佐賀に現れるかにかまって人のブログ。デュエマとか。

かにかま的《カードゲームの環境における「役割」論》 その1 ~プレイ環境とプレイヤーの関係編~

一か月ほど更新が空いたけど中の人は元気です。

今回の記事は環境ってワードを多用する予定のお堅い(かもしれない)記事。また、筆者の具体例を交えながら話を展開する。前置きが長くなりそうなのでさっさと始めよう。

f:id:kanikama28:20161006003847j:plain

 

 

プレイ環境とその中のプレイヤー

突然だが、筆者の住んでいる所はCSもデュエ祭りも開かれないようなド田舎だ。遊ぶ所も殆どなく、今行ってるカードショップまでは片道一時間という有様だ。だがそこでは毎週土曜日曜と大会が開かれ、小中学生、高校生、そしてそれより年齢の高いであろうプレイヤーが和気藹々とDMを楽しんでいる姿がよく見られる。その中には筆者の顔見知りやよくフリーをするプレイヤーも多い。これが筆者の「プレイ環境」となる。

 

この環境の中では沢山のプレイヤーがいる。先ほど言った顔見知りや、小中学生等だ。そしてその中で行われる大会でプレイヤーはデッキ一つで対等にデュエマを楽しむ事が出来る。プレイヤーはそれぞれの相手の前で「対戦する相手」という以外にも、ゲームを進める上での役割を果たしているのである。分かりづらいかもしれないので具体例を出す事にしよう。つい昨日の出来事だ。

 

私は小学生とデュエ祭りで当たった。その小学生(仮の名前でA君と呼ぶ)は高らかに2ターンキルを宣言した。周りには3人か4人程度の小学生が集まり、A君を応援していた。デュエルを始めると、確かに2ターンキルを決めて見せたのだ。それが本来出来ない事であるという事を除けば完璧だった。その為、私は試合終了後すぐにそのプレイが出来ない事を指摘し理由を説明、次から気をつけるように言った。結局一度目の試合は無効試合となりデッキを再度シャッフルした上でやり直し、今度は私の勝利となった。

 

ここで注目してほしいのはA君がルールミスをした事でも、結果として私の勝利に終わった事ではない。

A君は周りから応援される「ヒーロー」という役割を持ち、そして私が出来ない事に対して「解説役」という役割を持っていた事だ。この試合後A君はルールミスによって非難されることもなく、私は「気が付かなかったらやばかったですね」という言葉をA君の周りの子の一人から貰った。私は確かに私とA君の両者が各々の役割をゲーム終了まで遂行できたように思う。

この具体例は1対1の関係による役割だったので、次は団体の中での役割について話していく。

 

グループとその中で果たされる役割

さて、先ほどの「プレイ環境とその中のプレイヤー」では私に身内として調整してくれるプレイヤーがいると言った。この身内間で私を含んだある程度の人数のグループが形成されている。そこで私が主に果たしているのは次の役割であると思われる。

・カードの調達、提案 ・シリンダミラダンテ使用者としての意見 ・フリー対戦の相手 ・新たなメンバーを勧める

これはそれぞれ説明していくと長くなるので要点だけ説明していこう。少なからず被る内容があると思うが多めに見て頂きたい。

 

・カードの調達、提案 概ね文字通りだ。グループメンバーが足りないカードを自分のあまりカードから出し、トレードしたり持ってきたり、デッキにこのカードはどうかと勧めるという役割。

 

・シリンダミラダンテ(特定デッキタイプ)使用者としての意見

これは私が曲がりなりにもシリンダを革命チェンジするデッキをかれこれ10か月ほど思考、使用しているため果たせる役割だ。シリンダミラダンテについての意見を他の人の意見が入っていても語る人がそれを自信を持って言う事で、他のメンバーにシリンダミラダンテという一つのデッキタイプに対する見識を深めるための役割。

 

・フリー対戦の相手

これまた文字通り。デュエマの回数を重ね、両者のプレイを深めていく役割だったり楽しくデュエマをするための役割。

 

・新たなメンバーを勧める

結局これも文字通り。グループに興味を持った新たなメンバーの加入をサポートする。

 

さて、それぞれの役割を書いてきたが、いずれにも共通して言える事がある。

それは、他の人もこの役割を果たす事が出来るという点だ

私の場合はデッキがシリンダミラダンテだが、恐らくこの記事を読んでいる大半の方はDMPだと思うのでグループ内で「こういうデッキ(カード)使いたいんだよね」などと言ったことがあるはずだ。その時の事を思い出していただきたい。

他のメンバーがいる事で相互にこのような役割を果たし、グループの力は高まっていくはずだ。以下にこの4つの役割を果たせる事によるメリット、理想を記入しておく。

 

・カードの調達、提案

純粋に特定メンバーにカードを提供する事の出来るメンバーの母数が増えるし、提案で使用できるカードの量が増える。カードの調達は資金面もあるため全員でなくともよいが、提案は他のメンバーが意見を必要とする際に意見を出す為に出来るだけ全員。

 

・特定デッキタイプの使用者としての意見

グループメンバーの中でより高みを目指す際、特定のデッキ名に対して知識があるメンバーが他のメンバーに教えることで、議論を情報がある時点で始める事が出来るのは大きなメリットとなり得る。

グループメンバーが多ければ多いほど、そのデッキやカードに対する意見が多くなる為これはメンバー全員が果たせるとよい。

 

・フリー対戦の相手

メンバーの一人が来れない状態でも、他のメンバーが代わりとしてフリー対戦を行う事で実際に動かした感想、正しいプレイの確立などデッキに対する理解を深めていく。基本的にカードゲームグループなので全員がプレイしていると思うのでこれは基本全員。

 

・新たなメンバーを勧める

人が増えれば増えるほど、上の3つの効率も上がっていくし、新メンバーの人脈から新たなメンバーがそしてそのメンバーからまた…と芋づる式にメンバーが増える。しかしあまりにもメンバーが増える場合はきちんと一定条件での選定を行え、増えすぎる意見をまとめる事が出来るリーダーが必要となる。

 

そしてこのような役割を果たす為には、『個人としての強み』が必要となってくる。

「このデッキについてはよく知ってるよ」、「カード資産が沢山ある」、「人脈が広い」など、何らかの強みがあればグループにも入りやすくなり、そのグループを発展させる役割を担う事が出来る。

 

長い文章となったが、この記事を読んだ誰かが「この記事は役に立つ」と思ったらよいと思った。

ご覧いただきありがとうございました。