はじめに
はじめましての方ははじめまして、かにかま(@Rev_KANIKAMA8)です。
今回の記事では、私がデュエパーティーでよく使用している《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》パートナーデッキの紹介を行います。
攻撃を起点にアドバンテージを取れる「侵略」と「革命チェンジ」をフル活用して爽快感を味わえるこのデッキについて知っていただいて、組みたいと思わせることができたなら幸いです。
※当記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.
※注意書き
①デッキ画像として、ガチまとめ様のサービス「Deckmaker」の画像を使用しています。
②個別カード紹介ではフルネームを用いますが、可読性のため、解説内でカード名に言及する場合には、冠詞などを省略した名称を使う場合があります。
デッキ概要
《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》の効果で「侵略」や「革命チェンジ」を持つクリーチャーを手札に加え、それらをすぐにバトルゾーンに送り込むビートダウンデッキです。
一度の攻撃で複数体の侵略を宣言して独走状態に入るだけでなく、《イーヴィル》を革命チェンジで手札に戻して後半に備えたりと、手札や盤面と相談する機会はやや多めに仕上がっています。
「5コストで即時打点のコマンド・ドラゴン」としては火・光・闇文明を持ち、より多くの革命チェンジ先に対応した《漢気の2号 ボスカツ》も存在しますが、マナの色事故が起こりづらい点や手札を減らさずに盤面を作れる点が《イーヴィル》の強み。今回のリストは1文明の空きスロット分に火・闇文明の強力なカードを詰め込んであげました。
デッキレベル3に分類されやすい5色やアナカラー系統、《ボルシャック・ドリーム・ドラゴン》パートナーで使われるカードに相当する単体パワーカードこそ少ないものの、一度の攻撃で複数回の侵略を使えば、それらに囲まれていても十分に存在感を発揮することができるはず。このデッキの最大値をフルに引き出す場合は、レベル2上位~3でのプレイがおすすめです。
デッキリストをご覧いただいた後はデッキの構成要素を紐解いていき、その中でもイチ押しのカードを紹介させていただきます。
デッキリスト
デッキ構成要素
初動
4ターン目に《イーヴィル》を召喚できるようにするカードたちです。3コストのチャージャー8枚に加え、ドラゴンのコストを軽減できる《チョイワ・ルピア》、《チック・医・スルッチ》、《パロッタ・剣・ルピア》の3枚を加えた累計11枚採用。約8割でどれかは引けるようにしています。
最悪これらが引けずとも、《影速 ザ・トリッパー》や《絶速 ザ・ヒート》、《偽りの奇跡 鬼丸「終斗」》などの4マナ以下で召喚できるコマンドがあればビートダウンを仕掛けることもできるため、そこまで悲観することはないでしょう。
注目カード:《パロッタ・剣・ルピア》
ドラゴンの召喚コスト-1に加え、最初のドラゴンの攻撃時に相手クリーチャーと強制バトルを発生させ、勝てばアンタップもしてくれる優れもの。
バトルで勝利してアンタップさせてから侵略や革命チェンジを処理すると、アンタップ状態を受け継いでそれらが踏み倒されます。より高打点のクリーチャーで2回シールドを割れるチャンスなので、積極的に狙っていきましょう。
さらに、攻撃時に相手クリーチャーとバトルできる《ボルシャック・ガラワルド》との相性は格別。相手のパワー9000未満のクリーチャーがいる限り攻撃を続けられます。
侵略先
メインギミックその1。《レッドゾーンF》による再攻撃や《レッドゾーンZ》のシールド焼却も含め、3枚のシールドを消せるカードが5枚もある超攻撃的な方々です。《イーヴィル》の墓地回収のおかげで破壊に耐性があると言っても差し支えないため、気兼ねなく使いやすいのが嬉しいところ。
注目カード①:《超音速 ターボ+1》
最低でもカードを1枚ドローできる、このデッキのコマンド全てから進化できる侵略先。相手クリーチャーに対処できるわけでもなく、パワーやブレイク枚数も控えめなものの、自身の進化条件と文明を活かし、侵略先の重ね方のバリエーションを広げることがこのカードの仕事です。
《イーヴィル》などの火・闇両方を持つコマンドが攻撃する時には《轟く侵略 レッドゾーン》と《S級不死 デッドゾーン》など、進化元が異なるクリーチャーの「侵略」能力の宣言を同時に行うことができます。しかし、《レッドゾーン》と《デッドゾーン》は各自の文明を進化条件にしているため、どちらか一方を重ねるともう片方に進化できず、結果的に1体の登場時効果しか使えません。
ところが、ここで火・闇両文明を持つクリーチャーの侵略も同時に宣言すると、「火文明から進化」→「火文明から進化できる《ターボ+1》」→「闇文明から進化できる《デッドゾーン》」という順番での進化が成立します。一度の攻撃で複数種の侵略を使えて非常にお得ですね。
同様の動きは《禁断の轟速 レッドゾーンX》や《禁断の轟速 ブラックゾーン》で成立するものの、シンプルにこの挙動が可能な両文明持ちの侵略先はいくらあっても困りません。5コストと侵略元としての運用もしやすいため、なるべく入れておきたい1枚です。
注目カード②:《超復讐 ギャロウィン》
タップ状態で自身のクリーチャーが破壊された時に、確定除去とサルベージを行える侵略先。《イーヴィル》を回収してパートナーゾーンのデメリットを踏み倒す動きは頻出です。一番最後に進化させた時のメリットが大きく、《ターボ+1》で述べた多重侵略テクニックを上手く活かせます。
また、ある程度全プレイヤーが狙って効果発動を狙えるのも多人数戦では光るポイント。自分からタップ状態のクリーチャーに自爆特攻するだけではなく、他のプレイヤーと協力し、あえて破壊してもらうことでまた別のプレイヤーの盤面を崩しにかかってもいいでしょう。
革命チェンジ先
通常環境のように《ドギラゴン》系統こそ採用できないものの、デッキの中核を担う《イーヴィル》を使いまわせる点は強力です。とはいえ、《イーヴィル》と同文明を持つアクミ団の革命チェンジ先は、D2フィールドに依存した大型クリーチャーやシングルブレイカーなど、革命チェンジしても大したアドバンテージを得られないクリーチャーが多いのがもどかしいところ。
今回は確定除去やハンデスでアドバンテージを取れる3体に加え、シンプルに3打点が偉く、相手に除去を躊躇させられる《暗黒の怨草士 クロユ・レシア》に絞って採用しました。
注目カード:《Kの反逆 キル・ザ・ボロフ》
闇文明のコマンドから革命チェンジできる確定除去持ち。
闇文明のコマンドを手札に戻せるため、侵略と併用できるのが最大の強み。火闇多色コマンドが攻撃する時にも《ターボ+1》たちがあれば《レッドゾーンZ》などを挟んでも問題なく手札に戻せるため、最後に重ねるクリーチャーが闇文明になるような順番で進化させていきましょう。
《イーヴィル》以外の侵略・革命チェンジ元
《イーヴィル》以上のアドバンテージを墓地が肥えておらず《イーヴィル》のサルベージ先が少ない場合や、出してもすぐに除去されてしまい、パートナーゾーンに送られてしまうことが予想される場合のサブルート。
低コストで召喚しやすいものや、単体で盤面を荒らす能力に長けたコマンドやドラゴンたちを厳選して採用しました。
注目カード:《暗黒神星アポロデス・フェニックス》
下準備要らずの即時打点でありながらも、攻撃時に相手のクリーチャーのパワーを最大12000も低下させられる優秀なドラゴン。《支配の精霊ペルフェクト》やジャストダイバーなどの除去しづらいクリーチャーをその取り巻きごと破壊したり、殴り返しをする時に自身を生き残らせるために-4000だけ使用するという小回りの良さが魅力的です。
それだけでも強力ですが、選ばれたら相手プレイヤーのシールドを2枚焼却できるため、革命チェンジ元でありながらバトルゾーンに居座らせていても除去に対するリスクをチラつかせられるのも嬉しいところ。
また、あえてメテオバーンで墓地に送る枚数を少なくして、進化元が残っている状態で革命チェンジすることで実質ドローのように扱えるのは覚えておきましょう。《深淵の逆転撃》や《百鬼の邪王門》のような手札誘発組が欲しい時に役立つはずです。
文明特有のパワーカード
メインギミックの侵略や革命チェンジには寄与しないものの、彼らでできないことを遂行できる強力カードたち。
注目カード:《我我我ガイアール・ブランド》
言わずと知れた、火文明クリーチャーのコスト+2マナで打点を爆増させるカード。コマンドではあるので、侵略自体は可能です。
7マナ帯以降では《イーヴィル》からサルベージして即召喚可能である点も魅力のひとつ。いかにパートナーゾーンの《イーヴィル》が継戦能力に優れていると言えども、1ターンの攻撃回数自体は多くないので、ゲームスピードを速めたいならさっさと使っておいて後半の選択肢にしておいても悪くないでしょう。
S・トリガー
クリーチャートリガーを中心に、《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》などど一部の強力なフィニッシャーへの解決策となり得る《ジ・エンド・オブ・エックス》を加えた10枚。自分のターンが帰ってきたらすぐに攻撃に転じられるように、コマンドクリーチャーを用意できる蘇生カードは優先度が高くなります。
後述する「鬼エンド」組などの手札誘発組もあるので、「シールドから手札に来ることで受けとなるカード」は多め。防御は彼らに任せて安心してシールドに攻め込みましょう。
注目カード:《襲来、鬼札王国!》
通常時でも8コスト以下クリーチャーの蘇生か相手の8コスト以下のクリーチャー破壊を選べる器用なカードでありながら、「鬼タイム」条件を満たせば両方使用可能と非常にコストパフォーマンスがよい受け札。
デュエパーティーでは「鬼タイム」で任意の相手プレイヤーを参照できるため、一番盾が少ないプレイヤーを選べば両方の効果を活かしやすい点が非常にありがたいポイントです。
新章デュエル・マスターズ以降の蘇生呪文よろしく進化クリーチャーも出せるため、《魔の革命 デス・ザ・ロスト》や《悪夢神バロム・ナイトメア》などを踏み倒して一発逆転も狙えるかも?
その他防御札
火・闇文明の特権と言える《百鬼の邪王門》や《一王二命三眼槍》を筆頭に、近年追加された強烈なカウンターカード2種を採用しました。
注目カード:《悪夢神バロム・ナイトメア》
自分が攻撃された時に、シールドが0枚のプレイヤーがいればデッキボトム次第でカウンター札になり得る強力な1枚。
自分が被害を受けることもあるカードですが、《ギャロウィン》や《クロユ・レシア》などの一部の侵略・革命チェンジ先はデーモン・コマンドなので、超次元ゾーンに送られません。手札に《バロム・ナイトメア》がある時は彼らを優先的に踏み倒していきましょう。
《キル・ザ・ボロフ》や《カオス・チャージャー》であればある程度狙ってボトムにデーモン・コマンドを用意することができますが、《邪闘 シス》のアビスラッシュや《R.S.F.K/オールイン・チャージャー》のガチンコ・ジャッジを使ってしまった場合は調整が崩れてしまうので要注意。
ただし、《百鬼の邪王門》の「鬼エンド」よろしく、誰か1人でもシールドが0枚であればよいため、余裕がある時はボトムを一度リセットするために宣言することも可能です。
かつて入れていたカード(一部)
《レーホウ・衛・デカッチ/「暴竜爵さまのお出ましだッチ!」》
デッキトップ4枚からドラゴンを回収できるだけではなく、次のターン以降のドローや《バロム・ナイトメア》用のボトム調整もできる優れもの。
ツインパクトである点を活かし、《イーヴィル》のサルベージ先にしてゲームプラン設計を進めていくこともよくありましたが、《DARK MATERIAL COMPLEX》などのパワーカードを優先したため一旦抜ける形に。
《炎機混成 ボルスレン・バスター》
最低限受けになりつつシールドまで追加してくれる即時打点。
この文明でシールド0を増やせること自体は強力なのですが、少しスペックが淡泊すぎてレベル3帯でのプレイだとやや弱さが目立つシーンもしばしばあるのが玉に瑕。
おわりに
というわけで、デュエパの《イーヴィル・ヒート》パートナーの紹介でした。楽しんでいただけたなら幸いです。
好きなタイミングで召喚できる《イーヴィル》の力を借りれば、どんな侵略持ちでも手札に持っていれば活躍の機会が来るはず。お好きな侵略者があれば、一度お試しください。
また、次の拡張パック「悪魔神、復活」ではヨビニオンで頭数を増やしつつ侵略の起点にもなる《魔誕の猛将ダイダロス》、単体スペックに優れコマンドを蘇生すればさらなる打点を形成できる《鬼ヶ覇覇覇 ジャオウガ》などの新規カードが収録されます。
今後ますます攻撃力に磨きがかかる火闇2色パートナーライフを、このデッキから始めてみませんか?
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。面白いと思った方は、ぜひSNS上でのシェアをよろしくお願いします。X(旧Twitter)アカウント @Rev_KANIKAMA8 では質問やコメントも受け付けておりますので、何かありましたらご連絡ください。
お相手はかにかまでした。それでは、また次の記事でお会いしましょう。