はじめに
はじめましての方ははじめまして、かにかま(@Rev_KANIKAMA8)です。
今回の記事では、4/26にダリアCSで使用し、ベスト8になることができた【シリンダミラダンテ】の解説を行います。
今日のダリアCSで8位のシリンダミラダンテです。5か月前にクソしょうもないプレミしてプロモ取れなかったのが心残りで、後悔のない結果を残すまでは使い続けようと思っていましたが、まぁ頑張ったでしょう
— かにかま (@Rev_KANIKAMA8) 2023年4月26日
予選抜け確定させるまでの当たり運は最高でしたがそれからはダメでしたね
オービーつえぇよ… pic.twitter.com/B7Cnzn23ZL
コンセプトとなる強力なロックカード《時の法皇 ミラダンテⅫ》自体は4年前から殿堂入りに指定されているものの、2023年に至るまでに様々な強化を得て、【水自然型】として生まれ変わった、このデッキのことを少しでも知っていただけると嬉しいです。
※当記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.
※注意書き
①デッキ画像として、ガチまとめ様のサービス「Deckmaker」の画像を使用しています。
②個別カード紹介ではフルネームを用いますが、可読性のため、解説内でカード名に言及する場合には、冠詞などを省略した名称を使う場合があります。
デッキレシピ
【シリンダミラダンテ】というデッキと自然文明の親和性
このデッキのコンセプトは、ドロー効果を持つ《革命龍程式 シリンダ》を起点に革命チェンジを行うこと。
《シリンダ》のドロー枚数は盤面に依存する以上、革命チェンジ先を手札に加えるためにはゲーム序盤から水文明のクリーチャーをなるべく多く召喚する必要がありますが、自然文明を用いることで、「コスト軽減クリーチャー(以下「《奪取》」と総称)」と「マナ加速クリーチャー」の両方で展開を促進することができます。
2ターン目に《珊瑚妖精キユリ》《Re:奪取 マイパッド》を送り出し、次のターンは2マナで《Disメイデン》か《眼鏡妖精コモリ》を召喚。効果でアンタップインマナを生成すれば、余った2マナでさらに水文明のクリーチャーを呼び出せます。
このように理想的に動くことができれば、4ターン目に《シリンダ》で3枚まで引くことができますが、現代デュエマの4ターン目は激戦区。《シリンダ》を召喚したターンにはなるべくダイレクトアタックを通したいところです。普通に攻撃するだけでは最大4枚までしかシールドを割ることができませんが、2体でシールドを攻撃してから《シリンダ》を《轟く革命 レッドギラゾーン》に革命チェンジすることで、ちょうど6打点が揃い、ワンショットが成立します。
また、最速の4ターンキルを目指すだけではなく、手札次第で様々なマナカーブを描けることもこのデッキの魅力。
2ターン目は《異端流し オニカマス》で様子見をしてから《メイデン》《コモリ》を召喚したり、呪文を起点としたデッキに対して3ターン目は《奇天烈 シャッフ》に繋ぐなど、低コストで呼び出せるクリーチャーで固めたデッキでありながら相手に合わせた動きが可能です。
採用カード解説
《異端流し オニカマス》×4
相手に選ばれず、「召喚以外」のコスト踏み倒しを継続的に咎められる優秀なメタクリーチャーです。
《シリンダ》のドロー効果を活かすためにデッキを小型クリーチャーで固める都合上、相手のクリーチャーを後出しで処理するカードを積みづらいという弱点を補完しうるのがこのカード。
相手ターン中に踏み倒されたクリーチャーをバトルゾーンに残さないため、除去に手数を割くことなく自分の動きを進められます。
《「正義星帝」<鬼羅.Star>》から呼び出されるメタクリーチャーなどには特に有効です。
仮に踏み倒しメタ効果が使えなくとも、場持ちのよさで《シリンダ》のドロー枚数を安定させやすく、ダイレクトアタック要員としても強力。2コストのメタクリーチャーの対抗馬は増えたものの、まずはこのカードを優先しましょう。
《Re:奪取 マイパッド》&《珊瑚妖精キユリ》×4
2ターン目に送り出すことで、その後の展開をスムーズにできる《奪取》たち。序盤の動きをスムーズにするため、しっかり4枚ずつ積みましょう。
初手に両方ある場合、選ばれないことから展開補助の仕事を遂行しやすく、《レッドギラゾーン》でアンタップするアタッカーとしても強力な《キユリ》を優先して召喚したくなりますが、それは他のカード次第。
「《メイデン》or《コモリ》1枚のみ+《キユリ》+《マイパッド》+残り全て水文明単色(か光文明が全く役に立たず、事実上マナに埋められない《ミラダンテⅫ》)」のような場合は《キユリ》を埋めて《マイパッド》から3ターン目のマナ加速に繋ぎましょう。
ただし、2ターン目までのドローで追加の《キユリ》を引いたら、《マイパッド》よりも先に《キユリ》を召喚しても大丈夫。重要なのは、「1枚目を埋めてもまだ合計7枚あるから引ける」と考えず、初手にあるマナ加速をしっかり3ターン目に使うことです。
マナ加速を行わずに《奪取》2体を展開した場合でも、4ターン目に《シリンダ》や《ガイアッシュ》などを1体のみ召喚することは可能ですが、《メイデン》やバズレンダの追加コストを支払わない《コモリ》をクリーチャー1体目として召喚する時の後続の質に大きな差が生まれます。
3ターン目までに《奪取》とマナ加速を1体ずつ用いて、4ターン目にも《メイデン》《コモリ》を出した場合、4マナが残るため《シャッフ》1体や2コストのクリーチャー2体を召喚することができますが、3ターン目にマナ加速を行わずに4ターン目を迎えると、《メイデン》《コモリ》の後には2コストのクリーチャー1体しか召喚できません。
スピードアタッカー対策としてブロッカーの《メイデン》を用意した上で、《シャッフ》を用いて既に場にいるクリーチャーの攻撃を止める動きは頻出。重ね重ねになりますが、3ターン目はマナ加速を行いましょう。
《Disメイデン》《眼鏡妖精コモリ》×4
《奪取》から繋いで、3ターン目に3体のクリーチャーを揃えて《シリンダ》への下準備を行うクリーチャーです。《奪取》の項目で説明した通り、1枚絡むだけで4ターン目以降の動きの柔軟性が大きく上がるので、どちらもしっかり4枚投入することを推奨します。
また、《シリンダ》の進化元にして、革命チェンジで手札に戻しても非常に強力です。4ターン目に《奪取》とマナ加速を1枚ずつ使用し、使い終わった《メイデン》《コモリ》を《シリンダ》に進化して革命チェンジを行い、セットとして手札に抱えると次のターンは6マナ使用可能。
《奪取》の効果で《メイデン》《コモリ》を2マナで召喚し、1マナ追加すれば残りの5マナでちょうど《シリンダ》を召喚することができ、即時打点を形成できます。
《メイデン》はターン中最初の多色カードをアンタップインさせるため、過剰に引いた多色カードを埋めながら後続の単色クリーチャーの召喚が可能です。多色19枚のデッキで3ターン目に3体のクリーチャーを並べる行為は難易度が高いものの、積極的に狙いたい動きであることに変わりはありません。ブロッカーを持つことから次のターンの延命にも繋がるため、まずはこちらをプレイしましょう。
また、相手の《影速 ザ・トリッパー》影響下でも最初の多色カードはアンタップインします。お忘れなきよう。
《コモリ》は3ターン目に召喚する分には《メイデン》の劣化に甘んじてしまうものの、バズレンダを活かし、3ターン目に《シャッフ》を出した際の2→4→5のマナカーブに組み込めるのが何よりの魅力。
《奪取》をバトルゾーンに残したまま《レッドギラゾーン》を引いて《シャッフ》を革命チェンジさせるだけでなく、手札に進化元+《シリンダ》を揃え、次のターンに過剰打点を組むことも可能になります。
ゲーム序盤の展開補助や、召喚後にすぐ《シリンダ》に進化させる下敷きとしては《メイデン》、《シリンダ》に依存しないアドバンテージ稼ぎとしては《コモリ》と覚えておけばOKです。
《奇天烈 シャッフ》×4
既にバトルゾーンにいるクリーチャーの行動と呪文を止められる、コマンドを持つメタクリーチャー。
3ターン目に召喚した場合、相手に依存せずに4キルルートを目指すことは非常に難しくなるものの*1、【5cザーディクリカ】などの相手に対しては、マナ加速を行わなかった分のテンポロス以上に相手の動きを抑制することができるため、積極的に出したいクリーチャーです。4ターン目に《レッドギラゾーン》に革命チェンジできるとなおよし。
このデッキで唯一呪文の効果自体を封じるカードであり、1枚マナに埋めた時にリカバリーが効きづらいため3枚以上積むことは確定ですが、4枚積むか否かは要検討。
今回はマナ加速から2体目のクリーチャーを揃える安定性を高めるために、デッキの過半数は単色カードを採用することを考えた際、採用し得る単色カードの中でこのカード以上に優先するものもないと思い4枚採用しています。
《革命龍程式 シリンダ》×4
並べた水文明クリーチャーをドローに変換してアドバンテージを稼ぐ、このデッキのコンセプトカードです。ドロー効果だけではなく、相手のクリーチャーの攻撃・ブロックを止められる革命2も十分に強力。
基本的にテキストに書いてあることをそのまま実行すれば強いですが、注意点が二つあります。
一つ目は、ドローは必ずしも自分の水文明のクリーチャーと同じ枚数引く必要はなく、途中で止めることができること。このカードを使用する場合は、1枚のドローごとに「(クリーチャー名)分ドロー」と宣言を行い、必要な枚数分のドローを行った時点でやめることを伝える方が無難です。
ドローを途中でやめるメリットとしては、ハンデスを行う相手に対して《レッドギラゾーン》を過剰に手札に抱えず、ハンドレスの状態でデッキトップからスピードアタッカーを引ける可能性を上げられることや、《メイデン》《コモリ》《ガイアッシュ》といった強制ドロー効果を持つカードによるライブラリアウトの心配を減らせることなどが挙げられます。
もう一つは、《シャッフ》と同様に、革命2は「《シリンダ》登場時点でクリーチャーとして存在するエレメント」のみが適用範囲となること。
効果発動後にバトルゾーンに出た相手クリーチャーだけでなく、《シリンダ》登場時には進化クリーチャーが乗っていなかった「シンカライズ」持ちタマシードが進化したり、該当文明のクリーチャー・タマシードが規定数を満たしていなかった「タマシード/クリーチャー」がクリーチャー化した際は攻撃されてしまいます。革命2の発動に成功したからといって、過剰にブロッカーをタップしないようにしましょう。
《罪無 ドロキオ垓》×4
このデッキの守りの中核を担う、ブロッカーを持つS・トリガークリーチャー。
「タップした時」に相手のクリーチャーの攻撃・ブロックを止められるため、《我我我ガイアール・ブランド》や《”罰怒”ブランド》のW・ブレイク+後続の攻撃や、《Disジルコン》などによるブロックを止められる攻防一体の一枚です。
さらに、2体目をムゲンクライムで召喚する際にも効果を発動できるため、枚数が多ければ多いほど強力。
総じて2マナで召喚できるクリーチャーとしては破格のスペックであり、《コモリ》《メイデン》から繋ぐ先としてフル採用に踏み切りました。
《轟く革命 レッドギラゾーン》×4
コマンド1体を含むクリーチャー3体がいればワンショットキルを可能にしてくれる、このデッキのメインプランを担うフィニッシャー。
自身を含むコマンドにマッハファイターとスピードアタッカーを付与できることから、コストは少々重いものの、同名カードや《ミラダンテⅫ》への革命チェンジ元として召喚したり、革命チェンジで手札に戻る《シャッフ》や《シリンダ》を強力なアタッカーに変えるシステムクリーチャーとして運用することも可能です。
アタッカーとしてだけでなくマナ基盤としても有能なので、このデッキにおいては4枚必須。
《流星のガイアッシュ・カイザー》×2
ドローと攻撃制限を持ち単体スペックに優れた、相手の踏み倒しに対するカウンター札。
相手のターンに召喚できれば自分のターンには革命チェンジ元として扱えるため、相手依存ではあるものの、《シリンダ》の5枚目以降としても見なすことができるカードです。
踏み倒しを多用する【鬼羅.Star】や【アポロヌス】へのカウンターだけではなく、《奪取》からマナ加速に繋いだ場合の4ターン目の動きとしても強力。
単色2コストorマナ加速クリーチャーと《シリンダ》を引き込むことができれば、5ターン目には進化元と《シリンダ》を同時に召喚できます。攻撃できるコマンドが2体バトルゾーンに並ぶため、《レッドギラゾーン》に革命チェンジする前に1枚までは除去やG・ストライクを許容可能です。
再現性を高めるためにこれまでに紹介した全てのカードを4枚積んだ上で、下記の殿堂カード2枚を加えて余るデッキスロット残り2枠としては、最も汎用性に優れると考え2枚投入しました。このカードと枠を争った他の採用候補カードは後述。
《S級原始 サンマッド》×1(殿堂入り)
バトルゾーンにいる《メイデン》《コモリ》をいきなり除去持ちのTブレイカーとして扱うことができる、奇襲性抜群のアタッカーです。
侵略で出しても強力ですが、召喚すれば《メイデン》《コモリ》をコマンドにして《レッドギラゾーン》に革命チェンジできる点も見逃せません。
《キユリ》+残り全て《マイパッド》以外の単色という初手を掴まされても、自然文明単色のカードであれば、2ターン目に《キユリ》から動くことができるのは魅力的。自然文明単色のカードを積むメリットは大きいものの、《シリンダ》のドロー枚数を増やせないのが痛く、多くの枚数を積めません。
そこで少ない枚数でも機能しやすい自然文明のカードという枠組みで考えると、マナからも侵略可能で、ビートダウンプランを底上げしてくれるこのカードに白羽の矢が立ちました。
《時の法皇 ミラダンテⅫ》×1(殿堂入り)
このデッキ全てのドラゴンから革命チェンジできる、相手のS・トリガーや次のターンの打点を封殺できる最高のフィニッシャー。
《オニカマス》の項でも触れましたが、相手のクリーチャーに後出しで対処するのは苦手なデッキです。
このカードは出し惜しみせず、引いたら積極的に革命チェンジを行い、相手のシールドを減らしましょう。召喚ロックで相手の反撃手段を封じながらシールドを残り2枚にすれば、次のターンは《シャッフ》でブロッカーや呪文を止めたり、《オニカマス》《キユリ》をダイレクトアタック要員に用いることができるので、とどめを刺すのは難しくありません。
採用候補カード
《革命類侵略目 パラスキング》
《シリンダ》などを手札に戻せないため、革命チェンジ先より優先して積むカードではありませんが、《ドロキオ垓》から侵略できるのが他のカードにはない魅力。横の打点の動きを止めながらパワー14000を活かして殴り返しを行ったり、T・ブレイカーとして一気にシールドを割ることができます。
単体で3枚ブレイクできるので、コマンド攻撃前にG・ストライクや除去を受けると革命チェンジできなくなる《レッドギラゾーン》の弱点を補完できる上に、不足しがちな自然単色になるのも強み。
また、地味ではありますが、全体盤面染色があるので、自身のクリーチャーが《聖魔連結王 ドルファディロム》によって破壊されなくなります。
攻めに特化したカードで、汎用性自体は低いものの、このカードを採用すると4キルルートが2つ増えるのも嬉しいところ。より攻撃力を高めたい方はぜひお試しください。
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下準備:《奪取》→《ドロキオ垓》を含むクリーチャー2体→《ドロキオ垓》以外から《シリンダ》に進化
手順:《シリンダ》でWブレイク後、《ドロキオ垓》から《パラスキング》に侵略して残り3枚をブレイク。残ったクリーチャーでダイレクトアタック
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下準備:《奪取》→《シャッフ》→《奪取》から《シリンダ》に進化
手順:《シリンダ》を《パラスキング》に侵略してTブレイク後、《シャッフ》から《レッドギラゾーン》に革命チェンジして残り2枚をブレイク。アンタップした《パラスキング》でダイレクトアタック
《ボルシャック・サイバーエクス》
革命チェンジ先の嵩増しになりつつ、《奪取》→マナ加速から繋がる6コストのスピードアタッカーで4キルに寄与することもできる優秀な一枚です。水+自然では貴重な、バトルに依存しない破壊も嬉しいところ。
4キル条件の「コマンド+クリーチャー2体」を《奪取》+マナ加速のみで完結させることができるため、3ターン目に《メイデン》《コモリ》のどちらか1体だけしか召喚できなかった場合にもこのカードがあれば大丈夫。
また、「ファイナル革命を持たない革命チェンジ先」であることも魅力的。バトルゾーンに《レッドギラゾーン》《ミラダンテⅫ》を含む2体以上のコマンドがいる時、彼らをこのカードの革命チェンジで手札に戻せば、次の攻撃で強力なファイナル革命を再び使えます。
デッキの穴を埋めてくれるカードではあるものの、自然文明を持たないのにタップインするカードである点は大きな弱点。単色カードや自然文明を含む多色カードの枚数が削られてしまうため、序盤の安定性が低くなるのは無視できないデメリットです。
《蒼狼の王妃 イザナミテラス》
マナから《シリンダ》を呼び出して、召喚酔いしないコマンドを用意できる優れもの。
6マナで召喚酔いしないコマンドを用意できるため、《奪取》+マナ加速のみでも先述の4キル条件を満たせるのは《サイバーエクス》と同じですが、こちらは自然文明なので搭載しても色事故率を上げない点が優秀です。
さらに理想の《奪取》→マナ加速+1体の動きから繋がれば、自身の効果+《シリンダ》のドローで山札を最大5枚まで掘り進められるだけでなく、1枚ブレイクした後に《レッドギラゾーン》に革命チェンジしてもちょうど6打点が揃います。《レッドギラゾーン》に革命チェンジするタイミングを早める選択肢も現実的に。《パラスキング》の項でも触れた、コマンド攻撃前のG・ストライクやS・トリガー除去という《レッドギラゾーン》の弱点を補完可能です。
革命チェンジを通すために邪魔な小型メタクリーチャー程度であれば除去も可能で、そのモードで使用した後に棒立ちしていても、最低限《ミラダンテⅫ》の圧はあるのですが、どこまで行っても4枚しか積めない《シリンダ》に強さを依存してしまうのが大きな弱点。
《ツネキン☆ゲームス》
大型クリーチャーの先出しを封じる効果とバウンスを併せ持ち、切り返しにも使えて腐りづらい優秀なメタクリーチャー。
主な役割対象として《”罰怒”ブランド》《我我我ガイアール・ブランド》や《超神星DOOM・ドラゲリオン》に加え、《十番龍 オービーメイカーPar100》などがありますが、最近の【我我我】はこのカードを自然に除去できる《ボルシャック・フォース・ドラゴン》や、バウンスの効果も薄く、高速でシールドを割れる《烈火大聖 ソンクン》を積んだ構築が主流で、時間稼ぎとして十分な仕事をし辛いのが現状。
依然【サガループ】や【オービーメイカー】には有効ですが、【サガ】は同名2枚要求の難易度の高さに加え、盤面干渉力が低いため*2、こちらが4キルできる可能性があるだけまだゲームにはなると考えました。
もう一方の【オービー】はこのカードを無視して殴り切れる《CRYMAX ジャオウガ》や《環嵐!ホールインワン・ヘラクレス》で超えられる可能性もあり、不利対面の一つと結論付けて今回は割り切り。なるべく自分の動きを押し付ける構築を選びました。
限りある多色枠を圧迫したり、自分の動き(このデッキではマナ加速)を捨てる価値があるかというメタカードの根本的な問題とより強く向き合う必要があります。
おわりに
というわけで、【水自然シリンダミラダンテ】の紹介でした。楽しんでいただけたら幸いです。
ブロッカー8枚に加え《ガイアッシュ》で即時打点形成にも強く、攻められても《シャッフ》《シリンダ》による切り返しも兼ね備え、ビートダウン対策はバッチリ。
主役の1枚《レッドギラゾーン》も度重なる再録でお求めやすくなったので、ぜひお試しください。このデッキを使って、私よりも上位の結果を出す方が見られたらとても嬉しいです。
特殊パックで《シリンダ》にG・ストライクをつけた純粋強化版、《革命の水瓶》を携えたツインパクト版、S-MAX版のどれかがリリースされることに期待して、この記事を終えようと思います。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。面白いと思った方は、ぜひSNS上でのシェアをよろしくお願いします。Twitterアカウント(@Rev_KANIKAMA8)では質問やコメントなどを受け付けておりますので、何かありましたらご連絡くださいませ。
お相手はかにかまでした。それでは、また次の記事でお会いしましょう。